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わたしの心が消えるとき
第6章 偽りの恋
ほのかが目を開けた。
「祥さん…」
「よく頑張ったね」
「私…どうでした…?」
「すごく、気持ち良かったよ。ありがとう…」

ほのかは、胸に付いた精液を指先ですくい取り、微笑んだ。

祥はティッシュに手を伸ばしたが、思い直してバスルームに行った。
タオルをお湯に浸して絞り、ほのかの体を優しく拭きはじめた。

「祥さん…」
「しばらく、そのままでいて。できれば、少し眠った方がいい。時間は気にしなくていいから」
「はい…まだ祥さんが中に入ってるみたいです…」

祥はほのかにキスをすると、そっと布団をかけた。

しばらくして、ほのかは静かな寝息を立てはじめた。
心から満足した、幸せそうな表情で…

祥はソファーに座り、煙草に火を点けた。
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