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わたしの心が消えるとき
第6章 偽りの恋
「やっぱり強いな…お前は」
「あんたこそ、ほのかを好きになってもムダだよ。あんたなんか、あの子にふさわしくないから」
祥は弱々しく笑った。

真由は、なぜか恥ずかしそうに
「だけどあんた、ほのかを守ったんだよね。ちょっと見直したよ…ありがとう…」

渚は、すました顔で
「そんな事、男なら当たり前だよね?」
祥は顔をしかめた。
「簡単に言うなよ。マジで死ぬかと思ったぜ」
「ほのかの処女の代金だよ」
真由も同調して
「そうだよね。あの時って、女の子は死ぬほど痛いんだよ」

渚は、ふと思った。

そういえば…
あたし、いつ処女なくしたのかな…
…どうして覚えてないんだろう…

落ち着かない気分になった。
真由に向かって
「そろそろ帰ろう」
「そうだね、じゃあ、お大事にね。伊藤博文さん!」
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