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わたしの心が消えるとき
第6章 偽りの恋
ふたりが外来の受付あたりまで戻った時、誰かに呼び止められた。
「沢田先輩!」
振り返ると、女の子がひとり。
右腕を三角巾で吊っている。

真由は
「橋本!久しぶり!どうしたの?」
少女は
「幅跳びで着地に失敗しちゃって…でも、たいした事ないです」

真由は渚に説明した。
「小学校の時の、クラブの一年後輩なんだ」
少女は真由に
「先輩、その人は…」
「ボクの友達。清華の同級生だよ」
「お友達…」

渚は、少女が自分を見る目で、何を考えてるかわかった。

あの清華に、こんな人が…?
中学生のくせに髪染めて…
先輩、こんな人と友達なの?
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