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わたしの心が消えるとき
第7章 迷いの海、夏休みの終わり
真由は膝を抱えて
「お母さんが生きてたら…こんな事にならなかったのかな…お母さん…どうして死んじゃったの…」
顔を埋め、しばらく肩を震わせて押し殺すように泣いていた。


渚は黙って海を見ていた。
真由はようやく顔を上げると
「ごめんね…渚は…お父さんもお母さんもいないんだよね…」
「あたしはいいよ。気にしてないから」

すっかり日が沈み、辺りは薄暗くなってきた。
昼間の熱気も和らいで、風が少し涼しい。
「ボクのお腹の中で…今も…育っているんだよね…」
「うん、そうだね」
「お願いがあるんだ」
「何?」

「明日、お父さんと貴志に話すよ。その時に一緒にいてほしいんだ。渚は何も言わなくていいから。ただそばにいてほしい」
「わかった」
「昨日、ほのかに電話したよ」
「そう…」
「ほのか、また泣き出しちゃってね…それでもボクを励ましてくれた」
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