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わたしの心が消えるとき
第8章 最後の野獣
「何それ?」
「こいつがヤバい事に巻き込まれたり、男を拾う時に危ない奴に会わないようにしてたんだ」
「まるでストーカーだね」
「爺さんに会った事はない。奴は正体を隠して、秘書を使って俺に依頼してきた」

ほのかは
「あの人が、渚や両親に何をしたか、知ってたんですか?」
「いや、俺は自分の仕事の内容しか聞かされてなかった。全部知っていたのは秘書だ」
「その人が隆司さんに?」
「奴の計画を知って、俺に全て話してくれたんだ。ただ、隠れ家の場所を見つけるのに苦労したよ」

真由は
「ホント、よく見つけられたね」
「手がかりはあったが、まあ、ほとんど奇跡だな」
ほのかは
「あの、まだですか?早く渚ちゃんを病院に…」
「もうすぐ山を降りるよ。だけど普通の病院には行けないぞ」

真由は
「じゃあ、どうするの?」
「任せろ。でも、その前に…」
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