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わたしの心が消えるとき
第8章 最後の野獣
その時、渚の頭の中で、硬い殻が弾けた。
あらゆるものが…
封印された記憶が…
あの地下室での出来事が…老人の言葉が…
一気に飛び出し、溢れ出した。

そして逆巻く奔流となり、少女を呑み込み押し流した。
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