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わたしの心が消えるとき
第9章 闇の向こう
11年前の、あの日。
本多クリニックで目覚めた後、渚は心を閉ざし、何も話さなくなった。

真由とほのかが話しかけても、渚は何の反応も示さなかった。
それでも二人は辛抱強く語りかけた。



一ヶ月が過ぎた。
その間二人は本多クリニックに泊まりこんでいた。
真由は父親の許しを得ていたが、ほのかは…
東京に戻って新しい学校に通わないといけない。親戚夫婦の厚意に甘えるのも限界がある。

渚は、ようやく口を開いた。
二人に席を外させ、隆司と香澄に相談した。

翌日、真由とほのかも交えて、四人の前で決意を話した。
「あたし、この町を出る。誰も知らない所に行って、しばらく、みんなにも会わないで暮らしたい」
真由は
「どういう事?ボク達と絶交したいの?」
ほのかは
「会わないって…電話とかで話すのはいいんだよね?」

渚は
「電話もしない。あたし、変わりたいんだ。ひとりで、自分の力でしないとダメなんだ。ホントは、真由が赤ちゃん産むとき、そばにいたいよ。でも、もう決めたから」
ほのかは
「ねえ、でも私達、友達だよね?」
渚は頷いて
「それは変わらないよ。ずっと」
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