この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
わたしの心が消えるとき
第9章 闇の向こう
隆司は、ほのかと真由に
「お前達が本当の友達なら、渚を信じてやってほしい。こいつが悩んだ末に決めた事だ。離れていても繋がってるって事もあるだろ?」
真由とほのかは黙っていた。
ただ…
これまでの体験で、三人の友情は、すでに揺るぎない物になっていた。
離れていても、連絡を絶っても、渚が元気でいれば、それでいいのではないか。
真由は
「でも、渚にはもう家族もいないんだよ?ひとりでどうやって生活するの?」
隆司は
「それは心配ない。ある人に渚の事を頼んである。もうすぐ来るはずだ」
しばらくして、ひとりの女性が病室に入って来た。
彼女は会釈して
「牧野紗耶と申します」
隆司は
「彼女が渚の保護者になるんだ。もちろん生活の面倒も見る」
初めて見る相手に、ほのかは不安そうに
「牧野さんは、渚ちゃんとどんな関係なんですか?」
「私は以前、徳松源一郎の秘書でした」
その名を聞いた真由が立ち上がった
こいつは渚をこんな目に遭わせたヤツの仲間だ!
隆司がそれを察して
「落ち着け!彼女は味方だ。俺がお前達を助けられたのも紗耶のお陰だよ」
ほのかは
「どういう事ですか?」
「お前達が本当の友達なら、渚を信じてやってほしい。こいつが悩んだ末に決めた事だ。離れていても繋がってるって事もあるだろ?」
真由とほのかは黙っていた。
ただ…
これまでの体験で、三人の友情は、すでに揺るぎない物になっていた。
離れていても、連絡を絶っても、渚が元気でいれば、それでいいのではないか。
真由は
「でも、渚にはもう家族もいないんだよ?ひとりでどうやって生活するの?」
隆司は
「それは心配ない。ある人に渚の事を頼んである。もうすぐ来るはずだ」
しばらくして、ひとりの女性が病室に入って来た。
彼女は会釈して
「牧野紗耶と申します」
隆司は
「彼女が渚の保護者になるんだ。もちろん生活の面倒も見る」
初めて見る相手に、ほのかは不安そうに
「牧野さんは、渚ちゃんとどんな関係なんですか?」
「私は以前、徳松源一郎の秘書でした」
その名を聞いた真由が立ち上がった
こいつは渚をこんな目に遭わせたヤツの仲間だ!
隆司がそれを察して
「落ち着け!彼女は味方だ。俺がお前達を助けられたのも紗耶のお陰だよ」
ほのかは
「どういう事ですか?」