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わたしの心が消えるとき
第4章 捨てられた制服
あの時以来、ほのかも真由も、渚のそばに来なくなった。

渚は気にしない。

そのまま、一週間が過ぎた。

月曜日。

休み時間、やはりほのかの姿がなかった。
真由も来なかった。

たぶん、あたしに愛想尽かせて、ふたりで仲良くしてるんだ。
別に、いいけど。

ほのかは、授業には出ているが、それ以外は、いつもどこかに行ってしまう。
余程、渚と顔を合わせたくないのか。

ほのか、怒ってるのかな…
…あたし、何心配してるの?…
どうでもいいじゃない…

下校時間になった。
渚は、なぜかすぐに帰る気になれず、ひとり教室で、窓から外を見ていた。

なんであたし、こんなに気分が落ち着かないの…?
あの子達のせい…?
まさかね…

ようやく帰ろうとすると、校庭で呼び止められた。
「あなた、二年B組の清川さんよね?」

真由よりも背の高い生徒。
陸上部のユニフォームを着ている。
たぶん三年生だ。
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