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わたしの心が消えるとき
第5章 それぞれの夜
この人…まさか…

初めて見た男性の裸体だが、それに対する関心より、男の行動が怖かった。
あの廃倉庫での事を思い出したからだ。

少女が怯えているのに気付くと、男は笑って
「襲ったりはしないよ。いや、気分を出そうと思ってね。それに、ももちゃんだけ裸にしたら悪いだろう?…あ、男の裸見るの初めてかな?」
少女は頷いた。

変な人…
でも、悪い人じゃないみたい。

「怖がらなくていいよ。大丈夫。身体には触らない約束、ちゃんと守るよ」

やっぱり、ちょっとカッコイイ…
えっ?ダメだよ!考えちゃダメ!

少女は動揺していた。
最近の彼女には珍しい事だった。

「ももちゃんの全部、見たいな。ベッドに乗って、脚開いて」

ほら、いつものポーズだよ。
この人も、他の男の人と同じだから。
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