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わたしの心が消えるとき
第5章 それぞれの夜
言われるままに脚を大きく開き、幼い割れ目を晒した。

ほら見て。
今の私は人形。
名前は『もも』

「ももちゃん、すごく綺麗だよ」

男はカメラを取り出した。

え?…あれは…
ビデオカメラ?
今までは写真だったのに…
ママ、ビデオまで許すようになったの?
…大丈夫、いつもと同じだから。大丈夫…

「今から撮るからね。ここに書いてある事、声に出して読んで、その通りにして」
スケッチブックを取り出した。大きな字で何か書かれている。
テレビ局などで使う、いわゆる『カンペ』のようだ。

『ももは とってもエッチな子です これからオナニーします』

オナニー…って何?
知らない…意味わからない…
どうしよう…
できないと、ママが悲しむ…

少女は固まってしまった。
部屋は冷房が効いているのに、額に汗が流れる。
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