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わたしの心が消えるとき
第1章 笑わない少女
「少なくとも、俺が寝た女では一番だな。だから知りたかったんだ。その歳で凄いよ。お前、いい女だよ」
「何おだててるの?オジサンって、変だね」
また沈黙…


隆司は、時計を見た。
「そろそろ時間だな。どうする?帰るか?もう一回やるか?」
「やめとく」
「俺、隆司。また会えるか?」
「さあね。またしたいの?オジサン、ロリコン?」
隆司は笑った。
「違うよ。ガキは嫌いだ。言ったろ?お前、最高の女だから」
「あたし、同じ人と何度もしないんだ。だからわかんない。その時はもう死んでるかもしれないし」
「死ぬとか言うなよ」
「冗談だと思う?」
「さあな…。でも、もったいないぜ。死ぬ前にもっとヤラせろよ」
「バカ…」
少女は、そっぽを向いた。

隆司は、その時気付いた。

こいつ、一度も笑ってない…
まあ、俺が相手じゃ無理ないか…

心の中で苦笑した。
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