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富美
第9章 秋の逢瀬

秀夫は起き上げると、富美の両脚を脇に抱えて覆いかぶさりながら、亀頭を膣口に挿入していった。

「ええ、ええ、秀夫ちゃん、ええ、あっ、ああ、あああ・・」

秀夫は出そうになるのを必死に堪えながら腰を振ると、富美がしがみついてきた。

「逝く、逝く、あかん、あかん・・」
「ぼ、僕も・・」
「ええ、ええよ、逝ってええ・・」

そして、秀夫が「あ、あ、うっ!うっ!うっ!・・」と息を吐きながら射精すると同時に富美も「あっ、あ、あああ・・」と息を吐いていた。

秋の日は暮れるのが早い。薄暗くなった部屋の中では、タオルに手を伸ばした富美がそれで秀夫の顔の汗を拭っていた、

「ひ、秀夫ちゃん・・はあ、はあ・・」
「ふ、富美さん・・」
「うち・・逝っちゃった・・」

初めて同時に逝った二人。

富美は恥ずかしさを隠すため、秀夫の体をぎゅっと抱きしめていた。
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