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富美
第2章 太陽のいたずら
「秀夫ちゃん、何でアルバイトなんかするん?」
「おじさん(オーナー)に頼まれたから」
「ふぅーん、ほうか。」
その日は朝からジリジリするような暑さで、駅前の人通りも少なかった。店には冷やかし客もなく、富美は水色のワンピースの胸元をうちわで扇いでいた。
「彼女はおらんの?」
「僕ですか?そんなもん、いませんよ」
「どうして?」
「どうしてって言われても・・学校は男子校やし、知り合うチャンスなんかありませんよ」
「もったいないなあ、ええ男なのに」
富美は奥の座敷にあがると、「誰も来いへんから、こっちで休憩しよう」と秀夫を誘った。
「お茶でも淹れるから」
ええ男を見つけようとしとるんとちゃうか?
秀夫は隣りのおばさんが言っていたことを思い出した。
やっぱりきれいやな・・
ワンピースの裾を翻して台所に立つ富美、秀夫はその後姿を目で追っていた。棚から湯飲み茶わんを取り出そうして、爪先立ちしている・・
あっ・・
秀夫は声が出そうになってしまった。
裏口から射し込む日差しに、薄手のワンピースが透けて体の線も下着の形もはっきりと見えていた。
「どないしたん?」
「あ、いや、なんでも・・」
顔が赤くなった秀夫はお茶を飲む間も、富美のワンピースの中が気になってしかたがなかった。