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堕ちる…
第1章 再会
「ママぁ!早く早く!遅れちゃうよぉ!」
娘がキッチンの入口で、足踏みしてます。
「ちょっと待って…もう少しだから…」
私は急いでお弁当を詰めています。
「はいっ 出来たよ」
「いってきまぁす!」
娘は友達と一緒に、手を振りながら駆けていきました。
背中のランドセルが、元気よく揺れています。
「いってらっしゃい!車に気をつけてね!」
私も手を振って、見送った後、家に戻って洗い物を始めました。
私は、佐原栞。
29才の平凡な主婦です。
幼い頃、事故で両親を亡くし、身寄りのない私は、施設に預けられました。
そんな私の里親になってくれたのは、子供のいない山崎夫妻です。
夫妻は、小さな鉄工所を経営していました。
私を、とても可愛がってくれて、高校まで行かせてくれました。
17才の時、私はひとりの青年から、プロポーズされました。
大手銀行の重役の息子、佐原真一。
将来有望な、銀行員です。
娘がキッチンの入口で、足踏みしてます。
「ちょっと待って…もう少しだから…」
私は急いでお弁当を詰めています。
「はいっ 出来たよ」
「いってきまぁす!」
娘は友達と一緒に、手を振りながら駆けていきました。
背中のランドセルが、元気よく揺れています。
「いってらっしゃい!車に気をつけてね!」
私も手を振って、見送った後、家に戻って洗い物を始めました。
私は、佐原栞。
29才の平凡な主婦です。
幼い頃、事故で両親を亡くし、身寄りのない私は、施設に預けられました。
そんな私の里親になってくれたのは、子供のいない山崎夫妻です。
夫妻は、小さな鉄工所を経営していました。
私を、とても可愛がってくれて、高校まで行かせてくれました。
17才の時、私はひとりの青年から、プロポーズされました。
大手銀行の重役の息子、佐原真一。
将来有望な、銀行員です。