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魔法少女sweetyまろん
第3章 魔法少女最大のピンチ!あたし、どうなっちゃうの?
精霊に踏まれた車が、驚いてハンドルを切ってスピンした。
それに他の車がぶつかって、さらに次の車が追突して…
もうメチャメチャだ。

「あいつ…なんであんなに、すばしっこいの?」
イライラしてきた。
そうやってジャンプを繰り返しているうちに…

「あっ!」
足が滑って、車の上から転がり落ちた。
「もう…服が汚れちゃうよぉ…」
後ろから、けたたましいクラクションの音がした。
あたしは振り返った。

ガン!!
思いっきり、車にはね飛ばされて、対向車線の車のフロントガラスに、頭から突っ込んだ。
「…もう…サイアク…」

車内には若いカップルがいた。ふたりは驚いて固まっていた。
あたしは照れ笑いしながら
「えへっ…こんにちは!」
「…こんにちは…」
女の人が返事した。あたしは
「早く逃げたほうがいいよ。巻き込まれるから。じゃあね!」
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