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私、普通の恋愛は無理なんです
第4章 他人のもの
始業時間より三十分ほど早く会社に着いた。システム営業部の部屋に入った。少しお酒臭かった。
始業時間前だというのに、もうシステム営業部の部長室の前の席に数人の男性社員が陣取っている。里井部長のイエスマンのコバンザメ達でお調子者のやつらだ。
「おはようございまーす」
「あのさ、昨日飲んで帰ったんだけどよお。朝起きるとなんだか部屋がキレイになってんのよ。結構ベロンベロンだったんだけどさあ」
男性社員の中央には誰かの事務椅子に前後ろ逆で馬乗りのように座った部長がいた。部長はご機嫌な様子だ。
「それは部長がキレイ好きだからじゃないっすか?」とコバンザメの一人が言ったあと、部長の「ガハハ……かも知れねえな」と豪快な笑い声が部屋に広がる。
始業時間前だというのに、もうシステム営業部の部長室の前の席に数人の男性社員が陣取っている。里井部長のイエスマンのコバンザメ達でお調子者のやつらだ。
「おはようございまーす」
「あのさ、昨日飲んで帰ったんだけどよお。朝起きるとなんだか部屋がキレイになってんのよ。結構ベロンベロンだったんだけどさあ」
男性社員の中央には誰かの事務椅子に前後ろ逆で馬乗りのように座った部長がいた。部長はご機嫌な様子だ。
「それは部長がキレイ好きだからじゃないっすか?」とコバンザメの一人が言ったあと、部長の「ガハハ……かも知れねえな」と豪快な笑い声が部屋に広がる。