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私、普通の恋愛は無理なんです
第8章 サイドストーリー✦香織視点2
 午後十一時四十五分、里井部長と私は七菱銀行をあとにした。途中、国道沿いのコンビニでワンコインのコーヒーを買って、部長と二人で社用車の中で啜った。時間のせいか駐車場は私たちだけのようだ。灯りは店の灯りとポツポツと点いた駐車場用のオレンジ色の灯りだけで、時々国道を走る車のヘッドライトがスウっと長くなったと思えばスっと短くなって消えた。
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