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私、普通の恋愛は無理なんです
第8章 サイドストーリー✦香織視点2
私は唇を重ねていた。私から、部長の冷たくて固い唇に。
部長の鋭い目が大きく見開く。音が全部消えて時間がゆっくりと流れてるようだった。強く打っているはずの心臓の音も聞こえなかった。
あ……。
私は部長の肩を押した。スッと、部長の唇が遠ざかる。痛くなるほどの私の心臓の音。カッと耳が熱くなった。
「北山、お前さあ……」と、部長の呆れたような声にハッとした。
すっと肩が引き寄せられて、部長に寄りかかる。
えっ……。
また、部長の冷たくて固い唇が重なる。後ろ頭が抱き寄せられる。トロンとして熱い部長の舌が私の唇を割って入る。コーヒー味の苦味のある唾液が喉にトロトロと喉に流れ込んだ。私はそれを、んぐ、んぐと飲み下す。口の端から溢れた二人の唾液が恥ずかしい。
キモチよかった。髪をサラサラと撫でながら、頭を抱き寄せられる。舌先で部長の舌を追いかける。今度はコーヒーの苦味がある部長の口の中を探る。私の舌先に部長の舌が絡みつく。唾液が混ざる音、服が擦れる音、そして部長と私の熱い呼吸の音が狭い社用車の中に広がった。
くうん……。
部長の鋭い目が大きく見開く。音が全部消えて時間がゆっくりと流れてるようだった。強く打っているはずの心臓の音も聞こえなかった。
あ……。
私は部長の肩を押した。スッと、部長の唇が遠ざかる。痛くなるほどの私の心臓の音。カッと耳が熱くなった。
「北山、お前さあ……」と、部長の呆れたような声にハッとした。
すっと肩が引き寄せられて、部長に寄りかかる。
えっ……。
また、部長の冷たくて固い唇が重なる。後ろ頭が抱き寄せられる。トロンとして熱い部長の舌が私の唇を割って入る。コーヒー味の苦味のある唾液が喉にトロトロと喉に流れ込んだ。私はそれを、んぐ、んぐと飲み下す。口の端から溢れた二人の唾液が恥ずかしい。
キモチよかった。髪をサラサラと撫でながら、頭を抱き寄せられる。舌先で部長の舌を追いかける。今度はコーヒーの苦味がある部長の口の中を探る。私の舌先に部長の舌が絡みつく。唾液が混ざる音、服が擦れる音、そして部長と私の熱い呼吸の音が狭い社用車の中に広がった。
くうん……。