この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
私、普通の恋愛は無理なんです
第8章 サイドストーリー✦香織視点2
 私は唇を重ねていた。私から、部長の冷たくて固い唇に。
 部長の鋭い目が大きく見開く。音が全部消えて時間がゆっくりと流れてるようだった。強く打っているはずの心臓の音も聞こえなかった。
 
 あ……。
 
 私は部長の肩を押した。スッと、部長の唇が遠ざかる。痛くなるほどの私の心臓の音。カッと耳が熱くなった。
 
「北山、お前さあ……」と、部長の呆れたような声にハッとした。
 
 すっと肩が引き寄せられて、部長に寄りかかる。
 
 えっ……。
 
 また、部長の冷たくて固い唇が重なる。後ろ頭が抱き寄せられる。トロンとして熱い部長の舌が私の唇を割って入る。コーヒー味の苦味のある唾液が喉にトロトロと喉に流れ込んだ。私はそれを、んぐ、んぐと飲み下す。口の端から溢れた二人の唾液が恥ずかしい。
 
 キモチよかった。髪をサラサラと撫でながら、頭を抱き寄せられる。舌先で部長の舌を追いかける。今度はコーヒーの苦味がある部長の口の中を探る。私の舌先に部長の舌が絡みつく。唾液が混ざる音、服が擦れる音、そして部長と私の熱い呼吸の音が狭い社用車の中に広がった。
 
 くうん……。
/50ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ