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メンタリズムな恋…
第12章 先生、話が聞きたい



「もう…、あまり時間がない。俺は亜子を助けたい。どうすれば俺を信用してくれる?」


切ない瞳が小さな私を慈しむように見る。

幸之助の気持ちなんか全く理解が出来ない3歳の少女は考える。


信用する?

どうやって?


幸之助は悪魔の手先かもしれない。

唆されて外へ出れば私は悪魔に殺される。

悪魔の支配を受ける私は幸之助にここから出たくないと首を振る。


「大丈夫…、俺が亜子を守る。約束する。亜子に怖い事は起きない。必ず俺が亜子を守る。」

「こーのすけが?」

「そう、亜子の傍に居る。亜子を守る。だから亜子がここから出ても亜子に怖い事は起きない。」


そう言われても、まだ悩む。

幸之助は必死だ。

悪魔が戻って来る前に私を連れて逃げ出したい。


「ほんとに亜子と居てくれる?」

「居るよ…。亜子は俺が守る。亜子と一緒に居る。」

「じゃあ…、こーのすけが亜子とけっこんしてくれる?」

「けっこん?けっこんって…、結婚か?」


幸之助が目を丸くする。

お馬鹿な話ように見えるけど私は本気だった。

いつか、お父さんよりも好きな人と私は結婚すると教わった。

だったら幸之助をお父さんよりも好きな人にすればいいと決める。

そうすれば魔法少女になる私は魔法の鳥である幸之助と共に悪魔と戦えると単純に考える。

幸之助が少し悩む。

不安な私は幸之助のシャツを小さな手でキュッと握り締める。


「いいよ…。」


幸之助が私を優しい笑顔で見る。

それは神の微笑み。


「ほんと?」

「ああ、俺は亜子と結婚する。絶対に亜子を守ってやる。亜子には怖い事なんか何も起きない。」


幸之助は私の顔を撫でて私に言い聞かせる。


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