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背徳の嗜好
第16章 全てを曝け出して…
痴漢によるショックと、悶々とした収まりの付かない勃起状態のまま、
私達は漸く家へと辿り着く…
玄関の扉を閉め、二人きりになるなり、
私は襲い掛かる様に、歩子のことを抱き締めていた…
「…あ、貴方…そ、そんな乱暴にこられたら…痛いわよ…」
歩子も口先だけで、嫌な感じに聞こえやしない…
トチ狂った男が無理矢理レイプするかの様に、上着が力づくではだけさせられている…
「エッ…コ、ココで…スルっていうの?」
「な、何だよ!嫌なのかよ!…お、お前が…あ、あんな…
どこの馬の骨かも解らないの男のモノで汚されたんだぞ!落ち着いていれる訳ないだろ!」
激昂しているのに、その想いが愛おしかった…
口が塞がれ、ディープキスしながらも、慌ただしく、肌が露出させられていく…
「ちょ、ちょっと…解ったから…」
ブラジャーのホックを外すのに、手こずっているのに対し、
歩子は冷静に私のズボンのベルトを外し、難なくパンツがズリ下げられていた…
「アッ…歩子ッ…」
「ほら…落ち着いて…そんなに焦らなくても逃げないわよ…」
モロ出しとなった局部が握られると、急に大人しくさせられる…
「ねぇ…私がちゃんと気持ち良くしてあげるから…その前に確認させて…」
歩子が神妙な面持ちで私を制止した…
「…か、確認って…今更…一体…何を…」
「…私に正直に話して…さっき美紀さん達とお風呂場でナニしてたの?」
「なっ!」
思いもよらぬ問い掛けに、私の声が裏返る…
「な、直人さんから聞いたわ…
ソッチは私達のコトをモニターで一部始終見てたんでしょ?」
「…ソ、ソレは…」
私は浮気現場を押さえられた様に、絶句した…
全て知られている歩子にすれば、先に自白する事で罪の意識を軽くし、
私と対等になりたかったのだろう…
「…あ、貴方が見てた通りよ…一回じゃ…気持ちが収まらなくて…私から直人さんに
…もう一回シテ…って、オネダリしたの…」
歩子が覚悟の上でブッちゃける…
「…そ、それで…直人さんのコトを勃たせる為に、お互いに舐め合って…
バックで挿れて貰ったら…モ、モノ凄い感じちゃって…お、おかしくなるくらい…
何度もイカされて…さ、最期は…思いっきり中に出されたわ…」
「…」
確かに…私が最期まで見るに堪えなかったウソ偽りの無い供述だった…