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背徳の嗜好
第16章 全てを曝け出して…
「…そう…あの二人の間に挟まれて、前と後ろから同時に責められたら…
そりゃ…さぞかし、最高のセックスだったんでしょうね…」
解っていたこととはいえ、こうして本人の口から直接その詳細を聞くと…
歩子の機嫌は明らかに悪くなっていく…
「…で、結局、貴方は最期、どっちでイッたの?
…そうやって、奈央さんに挿れたまま、美紀さんに後ろから突かれたっていうなら…
貴方も奈央さんに中出ししたんじゃないの?」
筋道が勃っていては、言い逃れできやしない…
「…そ、それは…奈央さんも…ピ、ピルを飲んでて…
中に出してイイってコトだったから…」
私も苦しい言い訳をし、素直に非を認めるしかなかった…
「フッ…なら、貴方だって私がしたことに文句言えないし…お互いに同罪よね…」
歩子も全てを聞き、納得したかの様に思えたが…
「アアッ…あ、歩子…も、もう…ダメだって…」
歩子の苛勃ちが、私の扱きに如実に反映されている…
「アラッ…ナニがダメなの?」
「…お、お前だって、解ってるだろ…コッチは電車で弄ばれた時から
今までずっとナマ殺しの状態なんだって…コ、コレ以上責められたら…」
「フフッ…そうよね…解ったわ…だったら…貴方ももうガマンしなくてイイから…
出るなら、出しちゃってイイわよ…」
「だっ!出してイイって…」
歩子の応えは、私の想像していた応えと性反対だった…
「…だって…こんな状態で挿れたって…貴方、直ぐにイッちゃうでしょ?」
「…ソッ、ソレは…」
決めつけた様な言い方にも、私は反論できず、沈黙する…
「…私だって、出来るだけ長い時間、貴方とセックスしたいし…
薬のお陰で朝まで勃起し続けるっていうなら、別に気にする必要なんてないじゃない…
とりあえず、一回出しちゃって、リセットした方が挿れた時に長持ちすると思うけど…?」
確かに…歩子の見解は正論に違いないが…
「フフッ…痩せガマンしなくたってイイわよ…
貴方が手で扱かれただけで、イキたくないって言うなら…口でシテあげっよか?」
「…」
男を誑かすフェラチオの誘惑だった…
私が決め兼ねている間にも、歩子が脚元に跪き、イチモツが口許に突き勃てられている…
「アッ…あ、歩子…アアッ…」
強張りの先端が歩子の口の中の温もりに包み込まれ、私の声が上擦っていた…