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背徳の嗜好
第17章 夫婦の情愛
「ハァハァハァ…」
イキを切らし、お互い汗だくとなった全身から
男と女の体臭が混ざり合った官能的な淫香がムンムンと勃ち込めている…
私達は放心状態となり、グッタリと重なり合ったまま、暫く身動きできなかった…
「…あ、歩子…だ、大丈夫か?」
「…あ、貴方…だ、大丈夫よ…けど、まだ動けそうにないから…もう少しだけ…
このままでいさせて…」
ポルチオイキの深い余韻は長く続き、簡単には抜け出せないのだろう…
そっと横に寄り添い、落ち着くまでハグしていると…
歩子は私の腕の中で和やかな愛おしい表情で微笑んでいる…
(あぁ…こんなにも幸せな気持ちになるなんて…)
私達は新たな強い絆で結ばれ、夫婦として信頼し合える、
かけがえのない存在となっていた…
「…あ、貴方…あ、愛してるわ…」
「エッ…」
「…か、和稀…愛してるから…」
ジッと私の目を見詰め、歩子が想いを口にする…
唯、自然と心の底から溢れる想いを伝えたかった…
「…あ、歩子…俺もだ…俺もお前の全てを心から愛してる…
俺には歩子しかいないんだ!だから…これからもずっと俺の傍にいてくれ…」
「…えぇ…勿論よ…貴方が死ぬまで一生、こうやって離れずに、
ついていってあげるから…」
私達は再び、強く抱きしめ合い、優しいキスを交わしながら、愛情を深めていた…
「な、なぁ…気持ち良かったか?」
「プッ…ちょっと笑わせないでよ…見てたら解るでしょ…
あんなみっともない声を張り上げて、イッちゃったんだから…最高に気持ち良かったわよ」
悦びで互いに満面の笑みとなる…
間違いなく、コレまでで一番濃密で、心から満たされた最高のセックスだったのだから…
「ねぇ、貴方の方こそホントに良かったの?…中にあんな勢い良く出しちゃったら…
3人目が出来て大変かもよ?」
「…そ、そうだな…っていうか、俺はずっと望んでるんだって!
お前だってまだ若いんだし…頑張って産んでくれるなら…
今度こそ、絶対に男の子が欲しいからな」
「フフッ…そうよね…もし、本当に出来ちゃったら…
私も次は貴方に似てる男の子がイイかも…」
「…一緒にサッカーして、ワールドカップに行くのを夢見てるからな…」
結婚前の恋人同士の頃に若返った様に、
イチャイチャと乳繰り合い、ピロートークは華を咲かせていた…