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第9章 妻たちの性技

　「ねぇ、ご主人…この後、ホントにあのまま最期までガマンできると思います？」

　「エッ…？」

今度は主人に質問が飛ぶ…

　「さっきまでは私たちが魅せられている立場だった訳ですし、同じ男として、
ああやって今『お預け状態』にされてる私の主人の気持ちがよく解るんじゃありません？」

　「…」

たしかに、痛いくらいに理解できていた…

自分は情けなくも、あまりの昂奮に耐え切れず、イチモツに触れることもなく、
射精してしまったのだから…

　「…でしたら、私たちがこの後、主人をもっと昂奮させるようなコトをして、
イッて魅せたとしたら…」

　「エッ…ま、まさか…」

彼も同じように見ているだけで射精してしまうとでもいうのだろうか？

　「フフッ…こうやってガマンさせられている主人の目の前で、
ご主人が気持ち良さそうに、射精するのを魅せつけて…
ソレと一緒に、主人が歩子さんの言い付けを守れず、暴発しちゃったら…
とか考えたりしたら、モノ凄くイヤらしい絵になると思いません？」

　「…そ、そんな…」

美紀の描いた青写真は、私達の想像を遥かに超えていた…

美紀が言った様に、もし彼が射精するようなことになれば、ソレはそれで
先程味わった屈辱的な想いは払拭されることだろう…

　「…で、でも…ソレだと…私が…」

今の話であれば、主人が勃て続けで射精することになるというのに…
美紀に不安はないのだろうか？

　「フフッ…そんなこと心配なさらないで下さい…もうこの先、
ご主人はガマンできなければ、その都度イッてもらって結構ですし…
その時は私が何とかして勃たせて差し上げますから…」

既に三度放出しているにも拘らず、まだ男を勃たせる手立ては
幾らでもあるというのか、美紀に歩子のような弱気な面は見られなかった…

　「…それに、先程もお話ししたと思いますけど…
今の番は、私かご主人のどちらか一方がイカなければ、交代にならないんです…
であれば、私が今ココでイクよりかは、ご主人に先にイッておいてもらった方が
後々、回復し易いと思いますけど…」

美紀の言うコトは理にかなっている…

美紀の提案に対し、主人も渋々納得し、先にイカされることを受け挿れたのだろう…

　「…解りました…つ、続けて下さい…」

まるで、まな板の鯉かの如く、主人は大の字になり、美紀に身を任せたのだった…