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ヘタレ男の夏の夜
第1章 ヘタレ男の夏の夜
「とにかく、暇なら行こうぜ。今年で…最後かもしれねえだろ。」
俺は、高校を卒業したら、東京へ行くことが決まっていた。
親父の漁師業は継ぐ予定はない。
それはだいぶ前から言っていて、やりたいことがあるから、この町を出る。
「…そうだな。誰かさん、この町出るしな。」
「悪りぃ。」
「何で謝るんだよ。俺、関係ねえし。じゃ、バイト行ってくる。6時に神社で待ち合わせでいいか?」
「おう。んじゃ後でな。」
しょーちゃんとはそこで別れて俺はあと数時間を家で待つことにした。
窓を開け放した自室の床で寝転がる。
蝉の鳴き声が聞こえる中、目を閉じればさっきのしょーちゃんが蘇る。
程よく日焼けした、見た目からは想像できない細いけど筋肉質な腕。
その先の手首を舐める姿…あれは反則だ。
「…エッロ。」
俺が彼女と長続きしないのは、しょーちゃんが原因だ。
いや、原因というか、俺が勝手にしょーちゃんに片想いをしている。
しょーちゃんの姿を想像して反応した下半身に手を伸ばし、その熱を放った。
俺は、高校を卒業したら、東京へ行くことが決まっていた。
親父の漁師業は継ぐ予定はない。
それはだいぶ前から言っていて、やりたいことがあるから、この町を出る。
「…そうだな。誰かさん、この町出るしな。」
「悪りぃ。」
「何で謝るんだよ。俺、関係ねえし。じゃ、バイト行ってくる。6時に神社で待ち合わせでいいか?」
「おう。んじゃ後でな。」
しょーちゃんとはそこで別れて俺はあと数時間を家で待つことにした。
窓を開け放した自室の床で寝転がる。
蝉の鳴き声が聞こえる中、目を閉じればさっきのしょーちゃんが蘇る。
程よく日焼けした、見た目からは想像できない細いけど筋肉質な腕。
その先の手首を舐める姿…あれは反則だ。
「…エッロ。」
俺が彼女と長続きしないのは、しょーちゃんが原因だ。
いや、原因というか、俺が勝手にしょーちゃんに片想いをしている。
しょーちゃんの姿を想像して反応した下半身に手を伸ばし、その熱を放った。