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ヘタレ男の夏の夜
第1章 ヘタレ男の夏の夜
「しょーちゃん。今日の夜って、暇?」
隣でアイスを食う、俺よりもだいぶ小柄で女顔の幼馴染に予定の確認中。
「暇じゃねえ。つうか、あと少ししたら夕方までバイトだから。」
小柄なくせに腕力と体力だけは俺同様にある、しょーちゃんはこの町唯一の宅配業者のヤ○トで配達のバイトをしている。
「んじゃあさ、バイト終わったら暇?」
手首に垂れたアイスを舐めとるしょーちゃんを直視してしまい、思わず、ごくりと唾を飲んだ。
「んー、暇かも。」
「じゃ、これ行こうぜ。」
俺は背後に貼ってあるポスターを指差して言った。
「はあ?花火大会?浩介、彼女どーしたんだよ。」
「別れた。夏休み入る前に。」
「お前…マジで長続きしねえのな。」
しょーちゃんが呆れた顔で言う。
そんなん言われなくてもわかってるっつーの!!
「…お前だって、モテるくせに彼女いねえだろ。」
見下ろすように言えば、パッと顔を背け、アイスの最後を食う。
「俺はいいの。」
しょーちゃんは、可愛い見た目に男らしい性格で田舎な高校で学校一モテる。
それなのに、誰とも付き合わない。
噂に寄れば、好きな人がいるらしいが、産まれた頃から知ってる俺すら、その好きな人が誰だか知らない。
隣でアイスを食う、俺よりもだいぶ小柄で女顔の幼馴染に予定の確認中。
「暇じゃねえ。つうか、あと少ししたら夕方までバイトだから。」
小柄なくせに腕力と体力だけは俺同様にある、しょーちゃんはこの町唯一の宅配業者のヤ○トで配達のバイトをしている。
「んじゃあさ、バイト終わったら暇?」
手首に垂れたアイスを舐めとるしょーちゃんを直視してしまい、思わず、ごくりと唾を飲んだ。
「んー、暇かも。」
「じゃ、これ行こうぜ。」
俺は背後に貼ってあるポスターを指差して言った。
「はあ?花火大会?浩介、彼女どーしたんだよ。」
「別れた。夏休み入る前に。」
「お前…マジで長続きしねえのな。」
しょーちゃんが呆れた顔で言う。
そんなん言われなくてもわかってるっつーの!!
「…お前だって、モテるくせに彼女いねえだろ。」
見下ろすように言えば、パッと顔を背け、アイスの最後を食う。
「俺はいいの。」
しょーちゃんは、可愛い見た目に男らしい性格で田舎な高校で学校一モテる。
それなのに、誰とも付き合わない。
噂に寄れば、好きな人がいるらしいが、産まれた頃から知ってる俺すら、その好きな人が誰だか知らない。