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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第4章 哀しいすれ違い
だが、長瀬はすんでのところで自分の感情を抑制するのに成功したようだった。しばらくして漸く発した彼の声はゾッとするほど冷えていた。
「あんた、本当に余計なことばっかしてくれるよな。俺は大学なんか行かないつもりだ。これ以上、あんなろくでもない親父の援助を受けるつもりはない。高校を出たら、俺はどこかに就職するつもりだよ」
それで父親と縁を切るつもりなのだと彼の気持ちは察せられる。心優は心もち上擦った声で言った。
「みすみす夢を諦めるの?」
「所詮、その程度の夢だったってことさ」
心優は言葉を選びながら続けた。
「こんな言い方が良いかどうかは判らないけれど、長瀬君、少し考え方を変えてみたらどうかしら」
物問いたげな彼の視線に、心優は慎重に話す。
「あんた、本当に余計なことばっかしてくれるよな。俺は大学なんか行かないつもりだ。これ以上、あんなろくでもない親父の援助を受けるつもりはない。高校を出たら、俺はどこかに就職するつもりだよ」
それで父親と縁を切るつもりなのだと彼の気持ちは察せられる。心優は心もち上擦った声で言った。
「みすみす夢を諦めるの?」
「所詮、その程度の夢だったってことさ」
心優は言葉を選びながら続けた。
「こんな言い方が良いかどうかは判らないけれど、長瀬君、少し考え方を変えてみたらどうかしら」
物問いたげな彼の視線に、心優は慎重に話す。