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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第4章 哀しいすれ違い
「私は長瀬君とお母さんの生活に口出しするつもりはないわ。でも、あなたに弁護士になるという夢だけはどうしても叶えて欲しくて」
長瀬の顔色が明らかに変わった。
「あのこと、俺が弁護士になりたいっていう夢をお袋に話したのか!?」
身を乗り出してくる彼は怖ろしいほどの迫力があったが、今度は心優は引き下がらなかった。
「ええ、話したわ。今のあなたの成績なら、有名私立の法学部に行くだけの実力があるってことも、内申書を良くするためにも全部の授業にきちんと出て、宿題も提出するようにあなたを説得して欲しいともお願いした」
「くそう」
長瀬は両脇に垂らした拳を握りしめた。今度こそ、殴られるのかもしれない。心優は内心、覚悟した。けれど、彼のためにはこれがいちばん良い方法だと信じていたからこそ母親に話したのだ。悔いはなかった。
長瀬の顔色が明らかに変わった。
「あのこと、俺が弁護士になりたいっていう夢をお袋に話したのか!?」
身を乗り出してくる彼は怖ろしいほどの迫力があったが、今度は心優は引き下がらなかった。
「ええ、話したわ。今のあなたの成績なら、有名私立の法学部に行くだけの実力があるってことも、内申書を良くするためにも全部の授業にきちんと出て、宿題も提出するようにあなたを説得して欲しいともお願いした」
「くそう」
長瀬は両脇に垂らした拳を握りしめた。今度こそ、殴られるのかもしれない。心優は内心、覚悟した。けれど、彼のためにはこれがいちばん良い方法だと信じていたからこそ母親に話したのだ。悔いはなかった。