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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
禁域
更に一週間が経ったが、長瀬は授業に出席どころか、登校すらしない状態が依然として続いていた。あの母親のことだから息子に話はしてくれただろうが、長瀬は意思が強い子だし、それでなくても頑なになっている。母親の言うことでも、聞くという保証は何らない。
心優の中で無力感は更にひろがった。彼が休むようになって丸二週間が経った。その週の終わりの金曜日、心優は再び校長室に呼ばれた。
「その後、君のクラスの長瀬大翔のことはどうなっているのかね。相変わらず長瀬は欠席が続いているようだが」
詰問口調で言われても、心優は返すべき言葉がなかった。一週間前に長瀬の家を訪れ、母親とも親しく話したにも拘わらず、事態の進展は何一つない。
更に一週間が経ったが、長瀬は授業に出席どころか、登校すらしない状態が依然として続いていた。あの母親のことだから息子に話はしてくれただろうが、長瀬は意思が強い子だし、それでなくても頑なになっている。母親の言うことでも、聞くという保証は何らない。
心優の中で無力感は更にひろがった。彼が休むようになって丸二週間が経った。その週の終わりの金曜日、心優は再び校長室に呼ばれた。
「その後、君のクラスの長瀬大翔のことはどうなっているのかね。相変わらず長瀬は欠席が続いているようだが」
詰問口調で言われても、心優は返すべき言葉がなかった。一週間前に長瀬の家を訪れ、母親とも親しく話したにも拘わらず、事態の進展は何一つない。