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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
「もう一度、週末にでも長瀬君の自宅を訪ねて、様子を見てきます」
心優はそう言って校長室を辞すしかなかった。職員室に向かって悄然と歩いていると、背後から呼び止められた。
「前橋先生」
振り向かずとも、本井だと判った。心配してくれる気持ちはありがたいが、いちいちもう詮索しないで放っておいて貰いたい。が、本音を告げることもできず、心優は曖昧な笑みを返すにとどめた。
「また長瀬のところに行くんですか?」
「はい。長瀬君、ずっと不登校が続いています。担任として見過ごしにもできないし、今度のことの原因は私自身にありますから」
「本当に手の付けられないヤツだ」
本井は憤慨めいて言い、気遣わしげに続けた。
「付き添いは必要ありませんか?」
「大丈夫です。何とか学校に来るように彼を説得してみます」
心優はそう言って校長室を辞すしかなかった。職員室に向かって悄然と歩いていると、背後から呼び止められた。
「前橋先生」
振り向かずとも、本井だと判った。心配してくれる気持ちはありがたいが、いちいちもう詮索しないで放っておいて貰いたい。が、本音を告げることもできず、心優は曖昧な笑みを返すにとどめた。
「また長瀬のところに行くんですか?」
「はい。長瀬君、ずっと不登校が続いています。担任として見過ごしにもできないし、今度のことの原因は私自身にありますから」
「本当に手の付けられないヤツだ」
本井は憤慨めいて言い、気遣わしげに続けた。
「付き添いは必要ありませんか?」
「大丈夫です。何とか学校に来るように彼を説得してみます」