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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
一度行ったことがあるので、今度はすぐに辿り着けた。〝こまどり荘〟と大きな看板が掲げられた一号室の前を通り、三号室まで行く。
土曜だというのに、人の気配はあまり感じられない。隣の五号室の前には錆の目立つ年代物の洗濯機で中年男性が洗濯をしていた。単身赴任の人なのだろうか。
「おはようございます」
と挨拶すると、向こうも軽く頭を下げた。
三号室のブザーを押せば、ブーッとまた気恥ずかしいほど大きな音がして、ほどなく扉が内側から開いた。
今日は長瀬は家にいるようだ。来て良かったと心から思った。心優は伸び上がるようにして、つい家の中を窺ってしまう。
「なに?」
長瀬が刺すような視線で見つめ返してきた。早くも心が折れそうになるのに耐え、心優は殊更明るい声音を出した。
土曜だというのに、人の気配はあまり感じられない。隣の五号室の前には錆の目立つ年代物の洗濯機で中年男性が洗濯をしていた。単身赴任の人なのだろうか。
「おはようございます」
と挨拶すると、向こうも軽く頭を下げた。
三号室のブザーを押せば、ブーッとまた気恥ずかしいほど大きな音がして、ほどなく扉が内側から開いた。
今日は長瀬は家にいるようだ。来て良かったと心から思った。心優は伸び上がるようにして、つい家の中を窺ってしまう。
「なに?」
長瀬が刺すような視線で見つめ返してきた。早くも心が折れそうになるのに耐え、心優は殊更明るい声音を出した。