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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
「コーヒーが飲みたいの」
 一瞬ポカンとした彼は呆れたように鼻を鳴らした。
「コーヒーなら、勝手に一人で飲めよな」
「長瀬君と飲みたい」
「ハッ、何を考えてるんだか」
 しようがないと言いたげな顔で長瀬は三和土に脱ぎ棄ててあったスニーカーを突っかけた。
「この辺りは休みになると、どこも店を閉めちまうんだよ」
 ドアに鍵をかけながら、呟いた。
「マ、探せば、どこかにあるだろう」
 心優は思いきって言った。
「ね、長瀬君の淹れたコーヒーを飲ませて」
「―」
 彼がジロリと一瞥した。
「俺ン家のは安っぽくて、まずいインスタントだぜ」
「この間、お母さんがご馳走して下さったの。美味しかった」
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