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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
「長瀬君!」
長瀬はやや自嘲気味に言った。
「先生、そろそろ帰った方が良い」
「だけど―」
「これ以上、ここにいると、俺は先生に何をするか判らない」
長瀬の瞳には傷ついた小動物のような弱々しい光が閃いていた。その言葉の意味が判らないまま、心優は夢中で言い募った。
「長瀬君、もう一度だけ考え直して。退学だなんて、あんまりだわ。ここまでせっかく頑張ってきたのに、勿体ないじゃない」
そこで、心優の声が震えた。
「もしかして、私のせい? 私がしつこく長瀬君に構おうとしたから、そのせいで学校が余計に嫌いになった?」
と、彼がふいに笑い出した。ひとしきり笑った後、彼は叫んだ。
「何て鈍い女! 俺は毎日、学校であんたの顔を見る度に馬鹿みたいに紅くなったり蒼くなったりしてたっていうのに。俺が学校に行きたくないのは確かにあんたのせいだが、あんたの考えてることは見当違いも良いとこ」
長瀬はやや自嘲気味に言った。
「先生、そろそろ帰った方が良い」
「だけど―」
「これ以上、ここにいると、俺は先生に何をするか判らない」
長瀬の瞳には傷ついた小動物のような弱々しい光が閃いていた。その言葉の意味が判らないまま、心優は夢中で言い募った。
「長瀬君、もう一度だけ考え直して。退学だなんて、あんまりだわ。ここまでせっかく頑張ってきたのに、勿体ないじゃない」
そこで、心優の声が震えた。
「もしかして、私のせい? 私がしつこく長瀬君に構おうとしたから、そのせいで学校が余計に嫌いになった?」
と、彼がふいに笑い出した。ひとしきり笑った後、彼は叫んだ。
「何て鈍い女! 俺は毎日、学校であんたの顔を見る度に馬鹿みたいに紅くなったり蒼くなったりしてたっていうのに。俺が学校に行きたくないのは確かにあんたのせいだが、あんたの考えてることは見当違いも良いとこ」