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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
そのときのことを思い出したのか、せっかくの笑顔がまた強ばった。
これ以上雰囲気が悪くならない中にと、心優は肝心の話を切り出すことにした。
「それで、お母さんから話は聞いて貰えたかしら?」
「―やっぱ、その話をしに来たんだ」
「長瀬君の本当の気持ちを聞きたいの」
真っすぐ彼の眼を見つめると、何故か彼は頬を染めて狼狽えたように視線を逸らした。
「ずっと学校を休んでるだろう、それが俺の応え」
「でも、こんなことを続けていれば、進学どころか進級だって危なくなるわよ?」
「望むところだ」
何気なく放たれたそのひと言に、心優は息を呑んだ。
「まさか、長瀬君」
長瀬が自棄のように言い棄てた。
「俺は退学する。もう、学校には行かないよ」
これ以上雰囲気が悪くならない中にと、心優は肝心の話を切り出すことにした。
「それで、お母さんから話は聞いて貰えたかしら?」
「―やっぱ、その話をしに来たんだ」
「長瀬君の本当の気持ちを聞きたいの」
真っすぐ彼の眼を見つめると、何故か彼は頬を染めて狼狽えたように視線を逸らした。
「ずっと学校を休んでるだろう、それが俺の応え」
「でも、こんなことを続けていれば、進学どころか進級だって危なくなるわよ?」
「望むところだ」
何気なく放たれたそのひと言に、心優は息を呑んだ。
「まさか、長瀬君」
長瀬が自棄のように言い棄てた。
「俺は退学する。もう、学校には行かないよ」