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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
親が子を諭すような口調に、彼もまた強い口調で返してくる。
「ああ、やっぱり、先生はうざい。そんなのは簡単だ。俺も先生も学校を辞めれば良いだけだろ。なあ、結婚しよう、心優」
彼に〝心優〟と呼ばれたのは生まれて初めてだった。大好きな男に名前を呼ばれた瞬間、心優の心が震えた。
しかし、内心の歓びを押し隠し、心優は心を鬼にした。
「長瀬君、事はそんなに簡単ではないの。私は子どもの頃から教師になるのが夢だった、そのために遊ぶ時間も削って勉強したの。それに、あなたも弁護士になるという夢があるでしょう。私たち、その夢をそんなに簡単に諦めてはいけないのよ」
長瀬が心優をじいっと見つめている。透徹な瞳に心の奥底まで見透かされるようで、心優は思わず視線を逸らした。
「俺の眼を見て」
「ああ、やっぱり、先生はうざい。そんなのは簡単だ。俺も先生も学校を辞めれば良いだけだろ。なあ、結婚しよう、心優」
彼に〝心優〟と呼ばれたのは生まれて初めてだった。大好きな男に名前を呼ばれた瞬間、心優の心が震えた。
しかし、内心の歓びを押し隠し、心優は心を鬼にした。
「長瀬君、事はそんなに簡単ではないの。私は子どもの頃から教師になるのが夢だった、そのために遊ぶ時間も削って勉強したの。それに、あなたも弁護士になるという夢があるでしょう。私たち、その夢をそんなに簡単に諦めてはいけないのよ」
長瀬が心優をじいっと見つめている。透徹な瞳に心の奥底まで見透かされるようで、心優は思わず視線を逸らした。
「俺の眼を見て」