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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
長瀬が呟き、心優を抱き寄せた。心優は甘えるように彼に身を預けた。
「だから、あなたが弱い人を助けるために弁護士になりたいって言った時、余計にその夢を応援したいと思ったの。私も子どもだった頃、自分に力があったらと何度思ったかしれない。義父にぶたれる母を見る度、私がもっと強い大人で、弱い人を助けてあげられるような力があればと悔しかった。子どもの立場になって物を考えることのできる教師になりたいっていう夢もその頃に芽生えたんだと思う」
「心優は立派な先生だよ。本井は俺や俺のお袋を悪し様に言ったけど、心優は違った。最初から偏見じゃなくて、自分の眼でありのままの俺を見てくれた。だけど、俺は心優が教師じゃ嫌だ、どんなに素敵な先生でも、俺にとってだけは永遠に女であって欲しい」
「何か複雑な心境ね。好きな男(ひと)にそう言われるのは嬉しいけど、教師は私の一生の夢だったから―」
「だから、あなたが弱い人を助けるために弁護士になりたいって言った時、余計にその夢を応援したいと思ったの。私も子どもだった頃、自分に力があったらと何度思ったかしれない。義父にぶたれる母を見る度、私がもっと強い大人で、弱い人を助けてあげられるような力があればと悔しかった。子どもの立場になって物を考えることのできる教師になりたいっていう夢もその頃に芽生えたんだと思う」
「心優は立派な先生だよ。本井は俺や俺のお袋を悪し様に言ったけど、心優は違った。最初から偏見じゃなくて、自分の眼でありのままの俺を見てくれた。だけど、俺は心優が教師じゃ嫌だ、どんなに素敵な先生でも、俺にとってだけは永遠に女であって欲しい」
「何か複雑な心境ね。好きな男(ひと)にそう言われるのは嬉しいけど、教師は私の一生の夢だったから―」