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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
沙織もそのことには愕いているようだ。
心優は唇を戦慄かせた。
「私は知りません! 何も聞かされてはいないんです。どうして、そんなことに」
沙織はいっそう声を潜めた。
「何でも昨日、学園長と校長のところに匿名で電話があったそうよ。長瀬君が他校の生徒から恐喝したとか」
「そんな―、彼はそんな卑劣な行いをする子じゃありません」
動揺する心優を沙織は複雑そうな様子で見ている。
「まあ、あなたがあの生徒に肩入れしてたのは知っているけれど、こうなったからには、もう一切拘わり合わない方が利口というものよ」
「長瀬君の父親はこの処分を黙認したんですか?」
長瀬の父はN電機の社長で、毎年、R高校にも多額の寄付をしている。そのために、今までも長瀬の問題行動を学園側も見逃してきたのだ。
心優は唇を戦慄かせた。
「私は知りません! 何も聞かされてはいないんです。どうして、そんなことに」
沙織はいっそう声を潜めた。
「何でも昨日、学園長と校長のところに匿名で電話があったそうよ。長瀬君が他校の生徒から恐喝したとか」
「そんな―、彼はそんな卑劣な行いをする子じゃありません」
動揺する心優を沙織は複雑そうな様子で見ている。
「まあ、あなたがあの生徒に肩入れしてたのは知っているけれど、こうなったからには、もう一切拘わり合わない方が利口というものよ」
「長瀬君の父親はこの処分を黙認したんですか?」
長瀬の父はN電機の社長で、毎年、R高校にも多額の寄付をしている。そのために、今までも長瀬の問題行動を学園側も見逃してきたのだ。