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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
だが。事態はそれだけでは終わらなかった。翌々日の朝は週明けの月曜だった。その朝もいつものように定時に出勤すると、職員室には既に大勢の人だかりができ、ざわついている。いつもは静かな朝なのに、その日に限っての騒がしさは妙で、違和感を憶えた。
心優は一年の担任団の机が集まる一角に行き、佐藤沙織に訊いた。
「沙織さん、おはようございます」
「あら、おはよう」
沙織はいつものように愛想が良い。この様子からでは、特に自分と長瀬のことが露見したというわけではなさそうだ。とりあえず胸を撫で下ろしたものの、やはり気になる。
心優は沙織の耳許に口を寄せた。
「何かあったんですか? やけにざわついているようですね」
と、沙織も低声で応える。
「あの二年の問題児、長瀬大翔がついに退学処分になったのよ。あ、あなたが担任だから、満更、関係ないわけでもないわよね。でも、担任教諭なのに、長瀬君の退学を知らなかったの?」
心優は一年の担任団の机が集まる一角に行き、佐藤沙織に訊いた。
「沙織さん、おはようございます」
「あら、おはよう」
沙織はいつものように愛想が良い。この様子からでは、特に自分と長瀬のことが露見したというわけではなさそうだ。とりあえず胸を撫で下ろしたものの、やはり気になる。
心優は沙織の耳許に口を寄せた。
「何かあったんですか? やけにざわついているようですね」
と、沙織も低声で応える。
「あの二年の問題児、長瀬大翔がついに退学処分になったのよ。あ、あなたが担任だから、満更、関係ないわけでもないわよね。でも、担任教諭なのに、長瀬君の退学を知らなかったの?」