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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第5章 禁域
十七歳で父親になった長瀬は小さな我が子の体内で動く心臓を見て男泣きに泣いていた。診察のときに改めて思ったのだが、確かに心優の腹部はよくよく見れば、もう少し膨らんでいた。
帰り道、長瀬は真っ赤になった眼を気にしながらも心優をからかった。
「お前って、ホント、鈍感なんだな。妊娠しても子どもがこんなに大きくなるまで気づかなかったなんて、天然過ぎ」
「失礼ね。別に何も普段と変わらなかったんだから、仕方ないでしょ」
産婦人科受診のきっかけは長瀬の母の勧めだった。彼の家に遊びにいった時、心優を見て彼の母がお腹が大きいと言い始めたのだ。
それで後で二人きりになった時、彼の母から生理について問われ、心優が正直に応えると、彼の母はいつものように豪快に笑った。
―そりゃ、間違いない。あたしもいよいよおばあゃんになるんだねぇ。
帰り道、長瀬は真っ赤になった眼を気にしながらも心優をからかった。
「お前って、ホント、鈍感なんだな。妊娠しても子どもがこんなに大きくなるまで気づかなかったなんて、天然過ぎ」
「失礼ね。別に何も普段と変わらなかったんだから、仕方ないでしょ」
産婦人科受診のきっかけは長瀬の母の勧めだった。彼の家に遊びにいった時、心優を見て彼の母がお腹が大きいと言い始めたのだ。
それで後で二人きりになった時、彼の母から生理について問われ、心優が正直に応えると、彼の母はいつものように豪快に笑った。
―そりゃ、間違いない。あたしもいよいよおばあゃんになるんだねぇ。