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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第6章 エピローグ~永遠~
九州の祖母はこの頃、とみに足腰が弱くなって、長旅は無理ということで、結局、式には出られなかった。大翔ともまた子どもが生まれてから、祖母には挨拶に行こうと話している。
大翔は祝いに駆けつけてくれたかつてのクラスメートたちを嬉しげに眺めている。私と大翔は顔を見合わせた。お腹の赤ん坊もあまりの賑やかさに愕いたのか、ポンポンと勢いよく中からキックしている。
私はすっかり大きくなったお腹をドレスの上からさすりながら大翔に話しかけた。
「これで家族になれたね」
「そうだな、俺とお前とチビ心優と三人」
彼はお腹の子を早くから〝チビ心優〟と呼んでいる。そのせいかどうかは判らないけれど、胎児の性別は女の子だと医師からは告げられていた。
シークレットガーデン。けして踏み込んではならない禁域は誰でも心の中に持っている。だけど、私のその禁域に脚を踏み入れ、私を長年苦しめてきた忌まわしい想い出を消し去って、愛で満たしてくれたのが彼、長瀬大翔だった。
大翔は祝いに駆けつけてくれたかつてのクラスメートたちを嬉しげに眺めている。私と大翔は顔を見合わせた。お腹の赤ん坊もあまりの賑やかさに愕いたのか、ポンポンと勢いよく中からキックしている。
私はすっかり大きくなったお腹をドレスの上からさすりながら大翔に話しかけた。
「これで家族になれたね」
「そうだな、俺とお前とチビ心優と三人」
彼はお腹の子を早くから〝チビ心優〟と呼んでいる。そのせいかどうかは判らないけれど、胎児の性別は女の子だと医師からは告げられていた。
シークレットガーデン。けして踏み込んではならない禁域は誰でも心の中に持っている。だけど、私のその禁域に脚を踏み入れ、私を長年苦しめてきた忌まわしい想い出を消し去って、愛で満たしてくれたのが彼、長瀬大翔だった。