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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第2章 始まりの試練
「それは―」
何か怪しまれないような言い訳をと考えている先に、長瀬がぶっきらぼうに言った。
「良いじゃないか、先生がそう言ってるんだから。前橋先生が教室の前で気分悪そうにしてたから、心配で俺がここまで付いてきただけ、それで良いだろ」
長瀬が心優を庇ったことが余計に同僚の不信感を煽ってしまったのは明白だ。三十代半ばのその英語教師は今度は不信感だけでなく嫌悪感も露わに何も言わずに去っていった。
「とにかく、先生は早く五組に行った方が良いぞ」
「長瀬君も早く授業に戻らなきゃ駄目よ。私のために、あなたまで巻き込んで、ごめんなさい」
「俺は良いよ、どうせ数学の本井のかったるい授業だからさ。元からサボるつもりだったんだし」
長瀬はまだ何か言おうとする心優にひらひらと手を振って、急ぎ足で離れていった。
何か怪しまれないような言い訳をと考えている先に、長瀬がぶっきらぼうに言った。
「良いじゃないか、先生がそう言ってるんだから。前橋先生が教室の前で気分悪そうにしてたから、心配で俺がここまで付いてきただけ、それで良いだろ」
長瀬が心優を庇ったことが余計に同僚の不信感を煽ってしまったのは明白だ。三十代半ばのその英語教師は今度は不信感だけでなく嫌悪感も露わに何も言わずに去っていった。
「とにかく、先生は早く五組に行った方が良いぞ」
「長瀬君も早く授業に戻らなきゃ駄目よ。私のために、あなたまで巻き込んで、ごめんなさい」
「俺は良いよ、どうせ数学の本井のかったるい授業だからさ。元からサボるつもりだったんだし」
長瀬はまだ何か言おうとする心優にひらひらと手を振って、急ぎ足で離れていった。