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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第3章 もつれ合う心
もつれ合う心
その数日後。心優は最後の授業を終え、三階の教師控え室で明日の授業に使う参考プリントの原稿を纏めてから、職員室に向かった。担任の三組の前を必然的に通ることになる。
教室の中は既に誰もいなかった。と思いきや、残っている生徒がいた。
窓際の最後列の机に長瀬大翔が座っていた。長い両脚を狭苦しそうに折り曲げて、机にひろげたノートに向かっている。これまで見たこともないほど真剣な横顔を見せていた。
オレンジ色の黄昏時の夕陽が窓から差し込み、彼の端正な顔を縁取っている。まるで青春映画のワンシーンとでも呼びたいような絵画的な一場面に、いつしか心優は見とれていた。
どれくらいの間、そうしていたのだろう、ふと顔を上げて煩げに長い前髪をかき上げた彼と眼が合った。刹那、心優は真っ赤になった。恐らく、耳まで紅くなっていたのではないだろうか。悪戯を見つけられた子どものように、心優はその場を後にした。
その数日後。心優は最後の授業を終え、三階の教師控え室で明日の授業に使う参考プリントの原稿を纏めてから、職員室に向かった。担任の三組の前を必然的に通ることになる。
教室の中は既に誰もいなかった。と思いきや、残っている生徒がいた。
窓際の最後列の机に長瀬大翔が座っていた。長い両脚を狭苦しそうに折り曲げて、机にひろげたノートに向かっている。これまで見たこともないほど真剣な横顔を見せていた。
オレンジ色の黄昏時の夕陽が窓から差し込み、彼の端正な顔を縁取っている。まるで青春映画のワンシーンとでも呼びたいような絵画的な一場面に、いつしか心優は見とれていた。
どれくらいの間、そうしていたのだろう、ふと顔を上げて煩げに長い前髪をかき上げた彼と眼が合った。刹那、心優は真っ赤になった。恐らく、耳まで紅くなっていたのではないだろうか。悪戯を見つけられた子どものように、心優はその場を後にした。