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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第3章 もつれ合う心
駆け足で一階まで降りて校長室の前を通り掛かった時、折しも中から出てきた校長と出くわし、慌てて頭を下げた。
「ああ、君。確か前橋君だったかね?」
呼び止められ、心優は頷いた。
「はい」
「丁度良かった、近い中には話をしなければならないと思っていたところだ。ちょっと良いかな?」
「あ、はい」
逆戻りした校長に続いて校長室に入る。
校長は五十代半ばほどの、頭の禿げ上がった人である。中肉中背、特に印象に残るようなタイプではない。校長は大きく背後を切りとったガラス窓を背にしてデスクに座った。
「まあ、何と切り出して良いものやら、だが」
と、スーツの胸ポケットからくしゃくしゃの白いハンカチを出した。禿げ上がった頭に滲んだ汗を忙しなく拭き、また、ハンカチを突っ込む。
「ああ、君。確か前橋君だったかね?」
呼び止められ、心優は頷いた。
「はい」
「丁度良かった、近い中には話をしなければならないと思っていたところだ。ちょっと良いかな?」
「あ、はい」
逆戻りした校長に続いて校長室に入る。
校長は五十代半ばほどの、頭の禿げ上がった人である。中肉中背、特に印象に残るようなタイプではない。校長は大きく背後を切りとったガラス窓を背にしてデスクに座った。
「まあ、何と切り出して良いものやら、だが」
と、スーツの胸ポケットからくしゃくしゃの白いハンカチを出した。禿げ上がった頭に滲んだ汗を忙しなく拭き、また、ハンカチを突っ込む。