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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第3章 もつれ合う心
―この泥棒猫、女狐! あの人を返しなさい。
本妻には子どもがいない。だからもあったのか、嫉妬に狂った彼女は母親を殴りつけた。
―奥さま、お許し下さい。
ひたすら土下座し続ける母を本妻は容赦なく打ち続け、見かねた彼は幼いながらも本妻に叫んだ。
―母ちゃんを虐めるなっ。
ところが、逆上した本妻は今度は彼を殴った。
―お前が孝史さんの息子だというの? お前みたいな薄汚い子どもが長瀬家の跡取りになるというの!
五歳の幼児相手に手を振り上げる本妻から母は懸命に息子を抱きしめて庇った。
―奥さま、この子に罪はありません。すべて私が悪いです、殴るなら、この私を殴って下さい。
その修羅場が想像できてしまうような、壮絶な光景だ。
本妻には子どもがいない。だからもあったのか、嫉妬に狂った彼女は母親を殴りつけた。
―奥さま、お許し下さい。
ひたすら土下座し続ける母を本妻は容赦なく打ち続け、見かねた彼は幼いながらも本妻に叫んだ。
―母ちゃんを虐めるなっ。
ところが、逆上した本妻は今度は彼を殴った。
―お前が孝史さんの息子だというの? お前みたいな薄汚い子どもが長瀬家の跡取りになるというの!
五歳の幼児相手に手を振り上げる本妻から母は懸命に息子を抱きしめて庇った。
―奥さま、この子に罪はありません。すべて私が悪いです、殴るなら、この私を殴って下さい。
その修羅場が想像できてしまうような、壮絶な光景だ。