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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第3章 もつれ合う心
と、覆い被せるように長瀬が言った。
「先生、俺、この学校が大嫌いなんだ」
物問いたげな心優のまなざしに、長瀬は少し淋しげに笑った。
「誤解するなよ、別に本井や青田がどうこうっていう話じゃないからな。俺はそこまでちっぽけな男じゃない。この学校の雰囲気そのものが昔から大嫌いなんだ。俺が弁護士になりたいって思ったのも、お袋のことがあるから」
「その理由を訊いても良い?」
長瀬は頷いた。それは、むしろ彼自身が誰かに話を打ち明けたかったのような熱心な口調だった。
「俺のお袋が愛人だっていうのは本当の話」
「―」
どう相槌を打てば良いか判らないでいる心優に、長瀬は笑って見せる。その空笑いがかえって痛々しかった。
「青田のあのときの話は嘘じゃない。いつだかったかな、俺がまだ幼稚園児だったくらいの頃、本妻が俺たちんところに乗り込んできたんだ」
「先生、俺、この学校が大嫌いなんだ」
物問いたげな心優のまなざしに、長瀬は少し淋しげに笑った。
「誤解するなよ、別に本井や青田がどうこうっていう話じゃないからな。俺はそこまでちっぽけな男じゃない。この学校の雰囲気そのものが昔から大嫌いなんだ。俺が弁護士になりたいって思ったのも、お袋のことがあるから」
「その理由を訊いても良い?」
長瀬は頷いた。それは、むしろ彼自身が誰かに話を打ち明けたかったのような熱心な口調だった。
「俺のお袋が愛人だっていうのは本当の話」
「―」
どう相槌を打てば良いか判らないでいる心優に、長瀬は笑って見せる。その空笑いがかえって痛々しかった。
「青田のあのときの話は嘘じゃない。いつだかったかな、俺がまだ幼稚園児だったくらいの頃、本妻が俺たちんところに乗り込んできたんだ」