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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第3章 もつれ合う心
小柳がまた発言する。
「僕は十人でも羨ましいです」
またドッと教室が湧く。と、最前列にいる青田が鼻を鳴らした。
「俺の親父は十人以上いる女どもを毎日、取っ替え引っ替えしてるぜ」
その言葉に笑いが止んだ。あまりにリアルな言葉に、流石の現代っ子も何と反応して良いか判らない様子だ。
「くだらない自慢だな」
ふいに後方で声が響いた。確認せずとも、声の主が誰であるかは判った。不思議なことに、体育と理科以外は殆どの授業をサボる長瀬が心優の古典だけは欠かさず出席した。とはいえ、いつも机に突っ伏して眠っているか、いかにもつまらなさそうにしていて、ろくに話は聞いていないようには見えた。
だが、すかさず反応があったところを見ると、一応話は聞いているのだろうか。
「今は法律でも一夫一婦制だろ。なのに、囲ってる女の数を自慢するなんて、馬鹿を自分から広言してるようなものじゃないか」
「僕は十人でも羨ましいです」
またドッと教室が湧く。と、最前列にいる青田が鼻を鳴らした。
「俺の親父は十人以上いる女どもを毎日、取っ替え引っ替えしてるぜ」
その言葉に笑いが止んだ。あまりにリアルな言葉に、流石の現代っ子も何と反応して良いか判らない様子だ。
「くだらない自慢だな」
ふいに後方で声が響いた。確認せずとも、声の主が誰であるかは判った。不思議なことに、体育と理科以外は殆どの授業をサボる長瀬が心優の古典だけは欠かさず出席した。とはいえ、いつも机に突っ伏して眠っているか、いかにもつまらなさそうにしていて、ろくに話は聞いていないようには見えた。
だが、すかさず反応があったところを見ると、一応話は聞いているのだろうか。
「今は法律でも一夫一婦制だろ。なのに、囲ってる女の数を自慢するなんて、馬鹿を自分から広言してるようなものじゃないか」