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女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第4章 哀しいすれ違い
哀しいすれ違い
心優が怖れていたその瞬間は早速やってきた。翌日から長瀬大翔はずっと不登校が続いた。それが七日目になったある朝、心優は校長に再び呼ばれた。
「失礼します」
ドアをノックしても返事はない。外で声をかけてから、心優はドアを開けた。
校長は先日よりも更に難しい表情で椅子に座っていた。あまり身長のない校長には椅子も机も重厚すぎて、深々と座り込んでいる様は椅子に埋もれているようで、いささか滑稽ともいえるのだが―、いつもならともかく今回だけはそんなことを考える余裕はなかった。
「何故、また呼ばれたかは判っているだろうね?」
いきなり問われ、心優は頷いた。
「はい」
心優が怖れていたその瞬間は早速やってきた。翌日から長瀬大翔はずっと不登校が続いた。それが七日目になったある朝、心優は校長に再び呼ばれた。
「失礼します」
ドアをノックしても返事はない。外で声をかけてから、心優はドアを開けた。
校長は先日よりも更に難しい表情で椅子に座っていた。あまり身長のない校長には椅子も机も重厚すぎて、深々と座り込んでいる様は椅子に埋もれているようで、いささか滑稽ともいえるのだが―、いつもならともかく今回だけはそんなことを考える余裕はなかった。
「何故、また呼ばれたかは判っているだろうね?」
いきなり問われ、心優は頷いた。
「はい」