この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第4章 哀しいすれ違い
 心優は控えめに言った。
「でも、沙織さん。私は長瀬君は皆が言うような、そんな悪い子ではないと信じています。ただ、今まで色々ありすぎて、彼が頑なっていうか、自分の心を守ろうとしているんじゃないかって」
 その時、心優は自分自身の言葉に愕いていた。
―長瀬が頑なになっている原因は、彼が母親を守ろうとしているからではないか。
 その想いは意外にストンと心の中に落ちてきた。彼が何から母親を守ろうとしているのか? それは彼の無責任で薄情な父親でもあり、外国人の母親を偏見で見る世間一般に違いない。その中には数学教師の本井や担任の自分も間違いなく入っているはずだ。
 そう考えると、途端に無性に哀しくなった。本当は誰よりも長瀬を理解し味方になりたいのに、自分は彼から敵視されていると思うと、哀しくてやり切れない。それとも、彼の担任というだけで、彼とは何の関係もない自分が彼を理解したいと考えること自体がおこがましいのだろうか。
/184ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ