この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
女教師と男子生徒、許されざる愛の果てに~シークレットガーデン
第4章 哀しいすれ違い
一拍の間も与えず、母親は頷いた。
「判った、あたしからも息子に言ってみるよ。恥を言うようだけどね。先生、あたしと大翔の父親との縁はとうに切れてるんだ。だけど、あの子はちゃんと産まれたときに父親の戸籍に入ってるし、今もあの子の掛かりだけは滞りなく払ってくれる。だから、あの子が望みさえすれば、父親は馬鹿でかい私立の学費だって払うだろうね。後は息子のやる気一つってところだわ」
「ですが、お父さんの方はいずれ、長瀬君にN電機の後を次いで欲しいと願っていらっしゃるのではないですか?」
控えめに問うと、母親はまたも豪快に笑い飛ばした。
「そんなのは二の次の話。あたしはあの子がそんなでかい夢を持ってるなら、全力で応援したい。それに、たとえ弁護士にならなくても、法学部で学ぶことは大企業の社長になるためにも大切だよ」
「判った、あたしからも息子に言ってみるよ。恥を言うようだけどね。先生、あたしと大翔の父親との縁はとうに切れてるんだ。だけど、あの子はちゃんと産まれたときに父親の戸籍に入ってるし、今もあの子の掛かりだけは滞りなく払ってくれる。だから、あの子が望みさえすれば、父親は馬鹿でかい私立の学費だって払うだろうね。後は息子のやる気一つってところだわ」
「ですが、お父さんの方はいずれ、長瀬君にN電機の後を次いで欲しいと願っていらっしゃるのではないですか?」
控えめに問うと、母親はまたも豪快に笑い飛ばした。
「そんなのは二の次の話。あたしはあの子がそんなでかい夢を持ってるなら、全力で応援したい。それに、たとえ弁護士にならなくても、法学部で学ぶことは大企業の社長になるためにも大切だよ」