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独占欲に捕らわれて
第6章 契約期間開始
4階につくと、紅玲に案内を任せてついて行く。
「402号室……。ここみたいだね」
紅玲は鍵をさし込んで回すと、ドアを大きく開けた。
「さ、どうぞ」
「ありがとう」
部屋に入るとその広さと豪華さに千聖は固まる。キングサイズのベッドを置いても広々とした空間、赤と黒を基調とした和風の調度品の数々……。4分の1ほどの畳スペースには、時代劇を思わせる肘置きや座布団、キセル盆などがある。
(最近ラブホがコスプレ撮影に使われるって聞いたけど、なるほどね……)
千聖は最近まで信じていなかった話に納得しながら、ベッドに腰掛ける。
「すごい部屋だねぇ……。まずはシャワー浴びよっか。一緒に入る? それとも別がいい?」
「別で。先にいただくわね」
千聖がすばやく立ち上がって浴室へ向かうと、紅玲は小さく笑った。
「本格的ね……」
床は黒の石造りで、壁と浴槽は檜で出来ている。置いてあるシャンプーの類は、見たことの無いメーカーだが、黒地に金文字で高級感溢れるボトルだ。
(絶対にお風呂入ってから帰る……。じゃないと後悔する……)
千聖は密かに決意すると、シャワーを浴びた。
シャワーを終えて身体や髪を拭くと、バスローブがあるであろう引き出しを引いた。そこには見慣れた白いバスローブはなく、かわりにピンク色と黒の襦袢が1着ずつある。嫌がらせでピンク色を残そうとした千聖だったが、黒の襦袢は床を引きずりそうな長さなので、断念した。
洗面台のドライヤーで髪を乾かしてからベッドに戻ると、紅玲は眠そうな目を見開いた。
「え、なにそれ……」
「知らないわよ……。バスローブのかわりに置いてあったの……」
千聖がうんざりしながらベッドに腰掛けると、紅玲は目を輝かせながら彼女を見る。
「ここまで世界観がしっかりしてるだなんて思わなかったなぁ。よく似合ってるよ、とっても色っぽい……」
「それはどうも……。紅玲もはやく入ってきたら?」
「うん、そうだね」
紅玲は上機嫌に鼻歌を歌いながら、浴室へ向かう。
「はぁ……。もしかしてこれが目当てでここに来たとか?」
千聖は肩をすくめると、ベッドに躯を横たえた。
「402号室……。ここみたいだね」
紅玲は鍵をさし込んで回すと、ドアを大きく開けた。
「さ、どうぞ」
「ありがとう」
部屋に入るとその広さと豪華さに千聖は固まる。キングサイズのベッドを置いても広々とした空間、赤と黒を基調とした和風の調度品の数々……。4分の1ほどの畳スペースには、時代劇を思わせる肘置きや座布団、キセル盆などがある。
(最近ラブホがコスプレ撮影に使われるって聞いたけど、なるほどね……)
千聖は最近まで信じていなかった話に納得しながら、ベッドに腰掛ける。
「すごい部屋だねぇ……。まずはシャワー浴びよっか。一緒に入る? それとも別がいい?」
「別で。先にいただくわね」
千聖がすばやく立ち上がって浴室へ向かうと、紅玲は小さく笑った。
「本格的ね……」
床は黒の石造りで、壁と浴槽は檜で出来ている。置いてあるシャンプーの類は、見たことの無いメーカーだが、黒地に金文字で高級感溢れるボトルだ。
(絶対にお風呂入ってから帰る……。じゃないと後悔する……)
千聖は密かに決意すると、シャワーを浴びた。
シャワーを終えて身体や髪を拭くと、バスローブがあるであろう引き出しを引いた。そこには見慣れた白いバスローブはなく、かわりにピンク色と黒の襦袢が1着ずつある。嫌がらせでピンク色を残そうとした千聖だったが、黒の襦袢は床を引きずりそうな長さなので、断念した。
洗面台のドライヤーで髪を乾かしてからベッドに戻ると、紅玲は眠そうな目を見開いた。
「え、なにそれ……」
「知らないわよ……。バスローブのかわりに置いてあったの……」
千聖がうんざりしながらベッドに腰掛けると、紅玲は目を輝かせながら彼女を見る。
「ここまで世界観がしっかりしてるだなんて思わなかったなぁ。よく似合ってるよ、とっても色っぽい……」
「それはどうも……。紅玲もはやく入ってきたら?」
「うん、そうだね」
紅玲は上機嫌に鼻歌を歌いながら、浴室へ向かう。
「はぁ……。もしかしてこれが目当てでここに来たとか?」
千聖は肩をすくめると、ベッドに躯を横たえた。